いろんなもの、はきだすところ

女の子のアイドルとコスメをこよなく愛する87年生まれのWEBプロデューサーの記録。役に立つかはわからないけど、一生懸命息してる。

74分ワンカットに、色んな感情が乱れ狂う〜アイスと雨音〜

CY8ER無銭のあとは、柏の葉から渋谷に向かう

 

3/3のお話。2週間も経っちゃった。。

CY8ERを見に行ったあとは、すぐに電車に飛び乗って渋谷へ。3/3から公開の映画『アイスと雨音』を見に、渋谷のユーロスペースへ。

その週の水曜日くらいにもう行こうと決めていて、思いついた時にチケットを予約していたのだけれどもこれが大正解。初日ということもあって、会場についたら立ち見も出るくらいの大盛況ぶり。舞台挨拶付きの鑑賞券だから、それもあって人気があったのかもしれないけれども、それでも映画で立ち見がでてるなんていうのを初めて見て驚いてしまった。

ユーロスペースは、2008年元旦に『アディクトの優劣感』を見に行って以来10年ぶり!10年か…。

 

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アイスと雨音』とは? 

 「私たちのハァハァ」「アズミ・ハルコは行方不明」などを手がけてきた松居大悟監督が、現実と虚構、映画と演劇の狭間でもがきながら生きる若者たちの姿を、74分ワンカットで描いた意欲作。ある小さな町で舞台が上演されることになり、オーディションで選ばれた6人の少年少女が初舞台に向けて稽古に励んでいた。しかし突然、舞台の中止が告げられてしまう。キャストは、「笑う招き猫」「ソロモンの偽証」などに出演した森田想、映画「るろうに剣心」で知られる田中偉登ら、すでに映画や舞台で活躍している者から演技未経験者まで、演技経験不問のオーディションで選出された。音楽をアコースティックギターのUKとMCのアフロから成る2人組ヒップホップバンド「MOROHA」が担当。

※映画.comより引用(http://eiga.com/news/20171030/11/

ただただ、74分ワンカットって、どういう映像になるんだろうという興味の気持ちが強くてみにいくことを決めた。ワンカットの映画なんてみたことない。ただただ興味。キャストの方も正直どなたも存じていなかったし、松井監督のことも詳しくは存じていなかったけれども、とにかく見たいとおもった。

 

いりまじる、感情。

とにかくまずは見てほしい。いろんな感情がいりまじって、なんとも言えない気持ちにつつまれて、一言感想を!と言われたとしたら、ちょっと回答につまづく様な感覚を持っている。正直、見終わって少し経った今でも、明確に感想を持つことができてない。

だけど、自分の夢がくだけたときや、東京という中で生きていくときの葛藤とかそういう言語化しにくいものを、なんとなく「あああああわかるよ!」という気持ちにしてくれる。なんとなく、自分を代弁してくれているそんな気持ち。

主人公の「こころ」のクレイジーな感じがたまらなく好き。一見普通なんだけど、うちに秘めてるものが時折爆発する感じや、演じてるのかそうでないのかわからないところが最強に好き。ここも是非見てほしい。境目がよくわからないから、それが楽しい。

 

ワンカットに関してはとにかくすごい。舞台をみてる感覚だなと、見ながらそれに気づいた。直後の舞台挨拶の際に、「元々、監督がやろうとされていた舞台がなくなったことがきっかけ」という本作と同じ状況ということを知り、やはりその辺りも意識されていたんだということを感じた。

そして、演技じゃなくてオフシーンをみているような。隠し撮りされてるんじゃないかくらいの自然感がある。知らない若者の生活を覗き見してるようなそんな感覚。それがちょっと悪いことをしているような気持ちにもなって、くすぐったくて面白い。

 

ただ、酔う。車酔いする人、三半規管の弱いひと、コンタクトがあってなくて微妙に焦点があわないひとはたぶん途中やばい(私)。そのシーンだけは、諦めて目を閉じたほうがよい。耳で感じよう。特に走るシーンは本当にやばい。話や演技最高にステキだからたくさんの人に見てもらいたいけど、酔う人は酔っちゃうから、それだけは伝えておきます。意外に大事なことだと思うのでw

 

舞台挨拶、なぜか写真撮影OKだったので載せてみる!ステキなキャストのみなさんと監督さんだったな。

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